年 | 月 | 作品名 | 掲載誌・出版社 | 備考 |
1927 | 10 | 或る検事の遺書 | 探偵趣味 | 織田清七名義 |
1933 | 7 | 完全犯罪 | 新青年 | |
10 | 後光殺人事件 | 新青年 | ||
11 | 聖アレキセイ寺院の惨劇 | 新青年 | ||
11 | 寿命帳 | ぷろふいる | 『オフエリヤ殺し』(春秋社、一九三五)収録時に「寿命帳 第一篇 天来の殺人者」と改題 | |
1934 | 1 | 夢殿殺人事件 | 改造 | |
1 | 寿命帳(第二話 告げ口幽霊) | ぷろふいる | 前掲『オフエリヤ殺し』収録時に「寿命帳 第二篇 告げ口幽霊」と改題 | |
3/18 | 失楽園殺人事件 | 週刊朝日 | ||
4〜12 | 黒死館殺人事件 | 新青年 | ||
6 | W・B・会綺譚 | オール讀物 | ||
6 | 合俥夢権妻殺し | ぷろふいる | ||
11 | 石神夫意人 | 文藝 | ||
1935 | 1 | 絶景万国博覧会 | ぷろふいる | |
2 | オフイリヤ殺し | 改造 | 前掲『オフエリヤ殺し』収録時に改題「オフエリヤ殺し」 | |
4,5 | 鉄仮面の舌 | 新青年 | 『地中海』(ラヂオ科学社、一九三八)収録時に改稿、改題「潜航艇「「鷹の城」」 | |
5/22 | 白蟻 | ぷろふいる社 | ||
6,7 | 折鶴物語 | モダン日本 | ||
8 | 人魚謎お岩殺し | 中央公論 | ||
7/15 | 童女開眼 | 婦人画報特別増刊 夫婦愛奥の奥 | ||
9/22 | 完全犯罪 | 江戸川乱歩編『日本探偵小説傑作集』春秋社 | 再録 | |
10 | 紅毛傾城 | 新青年 | ||
1936 | 1 | 源内焼六術和尚 | ぷろふいる | |
2/20 | 紅殻駱駝の秘密 | 春秋社 | ||
4/20 | 魔童子 | 黒白書房 | ||
5〜9 | 二十世紀鉄仮面 | 新青年 | ||
8 | 皇后の影法師 | 文藝春秋 | ||
8 | 猪狩殺人事件(連作一) | 探偵文学 | 覆面作家 名義 注1 | |
11,12 | 倶利伽羅信号 | モダン日本 | ||
11〜翌年4月 | 青い鷺 | ぷろふいる | ||
12 | 人胆質入裁判 | 新青年 | ||
1937 | 2 | 地蟲 | 新青年 | |
2 | 破獄囚「禿げ鬘」 | 改造 | ||
4/1 | 屍体七十五歩にて死す | モダン日本臨時増刊 翻訳と創作 | ||
4 | 魔氷 | 逓信協会雑誌 | ||
5 | 父よ、我も人の子なり | シュピオ | 再録(『黒死館殺人事件』結末部分) | |
7 | 咳をする兎 | 日本評論 | ||
8 | 国なき人々 | オール讀物 | ||
9 | 金字塔四角に飛ぶ | 中央公論 | ||
11,12 | 爆撃監査写真七号 | モダン日本 | ||
1938 | 1 | 賭博者 | 新青年 | |
1/16〜9/7 | 女人果 | 徳島毎日新聞 | 注2 | |
3 | 地中海 | オール讀物 | ||
4/1 | 成吉思汗の後宮 | モダン日本春季大増刊 戦争小説号 | ||
5/1 | 方子と末起 | 週刊朝日 春の大衆讀物号 | ||
6/15 | 岳太郎出陣 | オール讀物臨時増刊 | ||
8 | 一週一夜物語 | 新青年 | ||
10 | 三文歌舞伎 | 新大衆 | ★未見 | |
11 | 颱風 | モダン日本 | ||
11/1 | 極東 | サンデー毎日新作大衆文藝号 | ||
12/30 | 赤馬旅館 | JOAK放送台本 | ★未見 | |
1939 | 1 | エル・ドラドー | 新大衆 | ★未見 |
2 | 月と陽と暗い星 | オール讀物 | ||
3 | 美しき鱒 | ユーモアクラブ | ||
4 | 「?」 | オール讀物 | 注3 | |
5 | 紅軍巴蟆を越ゆ | 文藝春秋 | ||
5,6 | 有尾人 | 新青年 | ||
7 | 紅い喇嘛仏 | 新大衆 | ★未見 | |
7,8 | 白夜 | 革新 | ||
8 | 司馬氏の静養 | 新青年 | ||
10,11 | 大暗黒 | 新青年 | ||
10〜12 | 新疆 | モダン日本 | ||
11 | 巴奈馬朋次郎記 | 改造 | ||
12 | 南海の鯱 | 戦線文庫 | ||
12 | 南海の鯱 | につぽん | ★未見 | |
1940 | 1 | 天母峰 | 新青年 | |
2 | 「太平洋漏水孔」漂流記 | 新青年 | ||
3 | 水棲人 | 新青年 | ||
3 | 海狼白夜を行く | 大洋 | ||
4 | 畸獣楽園 | 新青年 | ||
4 | 開化日棉譚 | 第一讀物 | ★未見 | |
5 | 火礁海 | 新青年 | ||
5 | 熱海魔 | につぽん | ★未見 | |
6 | 熱海魔 | 戦線文庫 | 再録★未見 | |
6 | 遊魂境 | 新青年 | ||
7 | 第五類人猿 | 新青年 | ||
7 | 金胃人 | 奇譚 | ||
8 | 地軸二万哩 | 新青年 | ||
9 | 南印度洋の悲歌 | 大洋 | ||
9 | 奇獄囚「ビルマ亀」 | モダン日本 | ||
10 | 死の番卒 | 新青年 | ||
10/12 | 大暗黒 | 『探険小説名作集』博文館 | 再録 | |
11 | 伽羅絶境 | 新青年 | ||
12 | 新宝島綺譚 | 戦線文庫 | ||
12/14 | 南印度洋の悲歌 | 『海と空 小説名作集』博文館 | 再録 | |
1941 | 1 | 翼ある運河 | 新青年 | |
1,2 | ナポレオン的面貌 | 改造 | ||
2 | パンテレリア島覆没陰謀 | モダン日本 | ||
3/17〜11/26 | 亜細亜の旗 | 九州新聞 | 注4 | |
4 | 颶風グヮムにあり | 戦線文庫 銃後読物 | ||
4 | 航續海底二万哩 | 大洋 | ||
7 | アメリカ鉄仮面 | 新青年 | 『成層圏の遺書』(博文館、一九四二)収録時に改題「成層圏の遺書」 | |
9 | 暗黒星 | 新青年 | ||
9 | ウクライナの女密使 | 戦線文庫 銃後読物 | ||
9/15 | 深海の囚慮 | 週刊朝日 秋季特別号 | ||
10 | ベーリング海底隧道 | モダン日本 | ||
10,11 | 海螺齋沿海州先占記 | 文藝春秋 | ||
12 | 南東貿易風 | オール讀物 | ||
1942 | 2 | 北洋の守り星 | 戦線文庫 | |
1943 | 3 | 海峡天地会 | 新青年 | 『海象に舌なきや 其の他』(雄鶏社、一九四七)収録時に「海象に舌なきや」と改題、改稿 |
5/30 | その後の「リパルズ」 | 週刊毎日 | ||
7/18 | その後の「リパルズ」 | 『辻小説集』八紘社杉山書店 | 再録 | |
8 | 南印度苦力 | 新太陽 | ||
8 | 椰糖垂範記 | 漫画日本 | ★未見 | |
8 | 血と砂 | 新青年 | 注5 | |
10 | ソロモンの南 | 戦線文庫 銃後読物 | ||
11 | ソロモンの南 | 戦線文庫 | 再録★未見 | |
12 | 会議派殿下 | 文藝讀物 | ||
1944 | 2/20 | 嗅ぎ聴き裁判 | 週刊朝日 | |
2/27 | 虎の国から戻つた男 | 週刊朝日 | ||
4/6〜8/31 | 成層圏魔城 | 戦時版よみうり | ||
1945 | 3/15 | 冥府の鶏 | 朝日文庫『大東亜民話集』 | |
3/15 | 虎の国から戻った男 | 朝日文庫『大東亜民話集』 | 再録 | |
3/15 | 嗅ぎ聴き裁判 | 朝日文庫『大東亜民話集』 | 再録 | |
1946 | 4 | 悪霊 | ロック | 中絶・絶筆 |
10/15 | 生肝質入裁判 | 獵奇 | 高橋清治 名義 | |
1947 | 6/20 | 聖アレキセイ寺院の惨劇 | 『江戸川乱歩愛誦探偵小説集 下巻』岩谷書店 | 再録 |
6/25 | 完全犯罪 | トップ臨時増刊 思い出多き傑作探偵小説特集 | 再録 | |
12、翌年1月 | 後光殺人事件 | 妖奇 | 再録 | |
1948 | 2/30 注6 | 完全犯罪 | 江戸川乱歩編『日本探偵小説傑作集』一号館書房 | 再録 |
5 | 殺人ノート | 小説 緑陰読切小説集 | 「寿命帳 第一篇」を改題、再録 | |
6 | 三文歌舞伎 | 妖奇 | 再録 | |
8 | 人胆質入裁判 | 妖奇 | 再録 | |
11 | 方子と末起 | 妖奇 | 再録 | |
11/25 | 完全犯罪 | 江戸川乱歩編『日本探偵小説傑作集 第二集』新府書房 | 再録 | |
1949 | 1,2 | 水棲人 | オール・ロマンス | 再録 |
4 | 肉体の異変 | 妖奇 | 「倶利伽羅信号」を改題、再録 | |
5 | 深海の囚虜 | 妖奇 | 再録 | |
6 | 失楽園殺人事件 | 妖奇 | 再録 | |
8〜12 | 屍蠟 | 妖奇 | 「青い鷺」を改題 再録 | |
1950 | 4 | 一週一夜物語 | 妖奇 | 再録 |
未発表 | マライ西遊記(未完) |
- 注1 覆面作家(小栗虫太郎)、中島親、蘭郁二郎、大慈宗一郎、平塚白銀、村正朱鳥、伴白胤、伊志田和郎、荻一之介による連作。
- 注2 『鹿児島朝日新聞』(昭和十三年二月十三日~十月四日)、『海南新聞』(昭和十三年五月十日~十二月二十九日)、『秋田魁新報夕刊』(昭和十三年七月十九日~昭和十四年四月二十九日)、『山梨毎日新聞』(昭和十三年十一月二十一日~昭和十四年六月二十八日)、『新潟毎日新聞』(昭和十四年一月一日~八月八日)、大分新聞 昭和十四年三月二十五日~十一月七日にも掲載。また、『四国民報』(昭和十四年一月二十二日~十月十一日)に掲載された際に「大陸の麗人」と、『大阪朝報』に掲載(掲載日不詳)された際に「大陸一代娘」とそれぞれ改題されている。
- 注3 探偵作家コンクールのための問題編。解答者は、横溝正史、海野十三、久生十蘭、木々高太郎、甲賀三郎、大下宇陀児、横井福次郎(漫画による解答)。
- 注4 以下の先行二紙では、いずれも掲載中止となった。載されたが、いずれも中絶した。
- 『京都日日新聞』昭和十六年一月一日~六月三十日、一七九回で中止、『美しき暁』の題名。
- 『東奥日報夕刊』昭和十六年一月二十四日~九月十九日、九月十八日一九六回で中断、翌十九日に後の展開を箇条書きにして掲載終了。
- なお、以下の各紙でも掲載が確認されている。
- 『伊予新報』昭和十六年四月六日~十二月一日、一八六回で中止。
- 『防長新聞』昭和十六年五月十六日~昭和十七年一月三十日、二三五回で中止。
- 『紀伊新報』昭和十六年七月三十日~昭和十七年六月十四日、二四五回完結。
- 『加州毎日新聞』昭和十六年九月五日~十二月七日、九十二回まで掲載。以降は未確認。
- 『岐阜日日新聞』昭和十六年九月一日?(連載開始日は欠号のため未確認)~二十八日、二十五回まで掲載。以降欠号のため未確認。
- 注5 島崎博は、「その前夜」と改題されたとしているが、改題での掲載、収録は未確認。『成層圏魔城』(桃源社)にはこの題名で収録されているが、改題された原稿に拠る可能性がある。
- 注6 発行日は誤植と思われる。
※出典:「小栗虫太郎著作目録」沢田安史編『小栗虫太郎展』図録(小樽文學舎)